業界のからくり
SESの働きにくさの多くは、個人の努力ではなく業界の構造から生まれています。自分が何次請けなのか、どんな契約で現場にいるのかを知るだけでも、見える景色はかなり変わります。
このカテゴリでは、商流の調べ方、準委任契約の仕組み、本人が個別契約書を見られない理由、マージン率の開示義務がない理由など、SESの契約と商流の基本を整理しています。
客先からの指揮命令と偽装請負の境界、二重派遣に当たるかどうか、スキルシートの盛り方、上位会社名義の名刺など、グレーになりやすい実態も扱っています。自分の立場を確かめるときの手がかりにしてください。
まず読んでほしい記事
17件の記事
客先常駐でけがをしたら労災は?連絡先は自社か客先かと、労災隠しを避ける動き方
客先常駐でけがをしたときの労災の連絡先は、まず雇用主の自社です。客先が渋る場面の動き方、労災隠しの意味、SESの通勤災害、在宅中のけがの線引きを、厚労省などの資料と現役SESエンジニアの4社の経験で整理します。
客先常駐のパワハラ相談先は?自社と客先どちらに相談するか、責任の線引きと動き方
客先常駐でパワハラを受けたときの相談先を、雇用主である自社と就業場所である客先に分けて整理します。営業への報告の仕方、記録の残し方、労働局など外部窓口、客先の社員が相手のときの注意点まで、2社目での見聞を交えて書きます。
SESでミスをしたら損害賠償?準委任の善管注意義務と個人が負う責任の範囲
SESでミスをしたら損害賠償を請求されるのか。準委任の善管注意義務、会社からの求償、給与天引きの考え方を、検証環境の設定ミスで他メンバーの検証を1日止めた実体験と一緒に整理します。
客先常駐の名刺は上位会社名義?名乗り方と法的な扱い
客先常駐の三次請けで、元請けの名刺を渡され「〇〇社の者です」と名乗るよう言われた実体験から、名刺の名乗り方と会社法9条・偽装請負との関係を整理しました。
SESの準委任契約とは|請負・派遣との違いと指揮命令・偽装請負の境目
SESの準委任契約とは何か。請負・労働者派遣との違い、指揮命令と偽装請負の境目、履行割合型と成果完成型の違いを、契約書を見られない現役エンジニアが民法・37号告示と現場の実体験で整理します。
SESの二重派遣とは|違法になる条件と罰則を三次請けで検証
三次請けのSESで二重派遣にあたるのか気になり、職業安定法44条の定義、罰則(64条10号)、多重下請けとの違いに照らして検証しました。契約書を見られない立場からできる確認の仕方も整理します。
SESの36協定と残業上限|客先の残業指示は断れるか
SESの残業に36協定の上限はあるのか。月40〜60時間残業が続いた三次請け現場の実体験から、上限の数え方と休日労働の扱い、客先の指示に従う義務の考え方、精算幅との違い、上限が迫ったときの確認先を整理します。
SESに3年ルールはある?派遣の抵触日との違いと、同じ現場に長くいる場合の注意点
SESの3年ルールは準委任の客先常駐には適用されません。派遣の抵触日・事業所単位と個人単位の期間制限・無期転換の5年ルールとの違いと、同じ現場に長くいる場合の注意点を、2年半いた現場の実体験で整理します。
SES営業が頼りない理由|役割と権限の範囲を現場から整理
客先常駐で働くSESエンジニアの視点から、担当営業が商流のどこに立ち、何を決められないのかを、実際にあったやり取りと、こちらから働きかけてみた工夫まで整理しました。
SESで契約外の作業を頼まれたら?準委任の業務範囲と断り方・保留の返答例
SESで契約外かもしれない作業を頼まれたとき、その場で受けも断りもせず自社の営業に戻す。準委任の業務範囲の考え方、契約範囲の確認方法、角を立てない保留の返答例、営業への相談の仕方を整理します。
SESの個別契約書は見れない?労働条件通知書・就業条件明示書との違い
SESの個別契約書は本人が見られない?客先常駐5年・4社の実体験から、個別契約書と労働条件通知書、派遣の就業条件明示書の違い、2024年4月改正の「変更の範囲」、契約期間を知る方法を整理します。
SESのマージン率は公開されない?派遣との違いと相場の振れ幅
同じ現場にいた派遣社員はネットでマージン率を確認できるのに、準委任契約のSESにはその情報提供義務がありません。派遣法第23条第5項がSESに及ばない理由と、事業所ごとの振れ幅を示す独自集計を、実体験と厚労省の統計から整理します。
SESの偽装請負と指揮命令の境界線|3つの現場の指示で検証
SESの客先常駐で偽装請負を疑う指示を何度も受けてきました。厚労省の疑義応答集が示す指揮命令の判断基準に、3つの現場で受けた指示を実際に照らし合わせ、断定を避けながら整理します。
SESのスキルシートは盛られる?経歴詐称との境目とバレる場面
SESのスキルシートは盛られるのか。担当工程が広がっていた実体験をもとに、面談と入場後に話が崩れる場面、経歴詐称を指示された場合の判決、自分のシートを確認する手順をまとめます。
SESの商流制限とは|「1社先まで」で入れない案件があった
SESの商流制限とは何か。募集要項にある「1社先まで」「個人事業主不可」の意味と、エンド・元請けが制限を設ける理由、公取委の調査から見える深い商流の実態を、案件探しの実体験から整理します。
SESの納期が一方的に決まる理由と取適法でできること
SESの納期が一方的に決まる理由を、3次請けの立場で感じた構造と、公正取引委員会の調査、2026年1月施行の取適法でできること・できないことまで整理します。
SESで自分が何次請けか調べる方法|商流の見抜き方
SESで自分が何次請けか調べる方法を、営業に聞いても答えが返ってこない前提でまとめました。設計書の表紙や質問票の往復日数など現場で観測できる手がかりと、入場後に確かめた順番を、公正取引委員会の調査もあわせて紹介します。